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教室を出て学習室で端末や紙の教材を使い、それぞれ学習をする6年生の児童たち=2023年9月、長野県・諏訪市立城南小学校、同校提供
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 「脱・一斉授業」の挑戦が、小中学校で広がりつつある。教室内の子どもの多様性が高まる中で、同じ内容や進度で全員に行う授業には限界を感じ、一人ひとりに適した学び方に転換しようという動きだ。

 長野県木曽町立福島小学校は、2020年度から「単元内自由進度学習」を導入した。一人ひとりが自分のペースで学べるよう、様々な教材を教員が準備。教材、進度、方法、場所などを単元の目標に沿って各自が選択し、計画を立てながら学ぶ。

 当初は国語や算数などを1教科ずつ行っていたが、昨年度は音楽や図工などの実技教科まで広げた。周囲の子の進度と比べないよう、高学年では指定した授業時数内で2教科や4教科を好きな形で学ぶことも試した。全学年で年間授業時数の1割程度、採用している。

子どもが意欲的に 自ら学び直す姿も

 担当教諭は「自分で学びをマ…

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